和光園の定員は、生活介護60名 施設入所支援55名であり、集団での生活となっていますが、それでも、出来る限り個人に寄り添った支援ができればと考えています。
〇和光園で大事にしていること… ~権利擁護と意思決定支援~
・権利擁護:
平成24年に障害者虐待防止法が施行されて10年以上が経過しようとしていますが、障害福祉サービス事業者による障がい者虐待が後を絶ちません。マスコミに登場する虐待報道の裏には、無数の不適切な関わりがあると言われています。その為、和光園としても決して他人事ではなく、組織全体で取り組むべきテーマだと考えています。又、和光園は生活施設であり利用者のプライベートな部分に入り込んだ支援を必要とする為、職員の権利意識が最も重要となってくると考えています。法人の虐待防止委員会と連携し、職員研修の充実や職員の権利擁護セルフチェック、利用者の良いところ、強みに着目した「にこりホット」の活用し、虐待のない支援を提供できるようにしています。
・意思決定支援
日々の生活の中で如何に自分で選択する機会を設けることができるのか、様々な体験ができるか等、気持ち(意思)を表明できるのかを大事に考え支援しています。
食事のセレクトメニューやグループ活動、個別の外出等、生活の中で選んだり体験したり、出かけたりする機会を多く設け、利用者お一人おひとりの願いや思いを捉え、自分らしく生きる生活のお手伝いをしていきたいと考えています。
強度行動障がいのある利用者の方への支援では、個別の支援手順書を用意し支援内容を構造化することにより安心して生活できる環境調整を行っております。
〇新型コロナウイルス対策
新型コロナウイルス感染症も令和5年5月8日より2類相当から5類へ移行となったことを受け、和光園の利用者の皆様の個別の活動も活発になり、買い物外出や面会、外泊なども可能となり、以前の生活に戻りつつあります。
「個別外出で衣料品を買ってきた、楽しかった」「ドライブに行ってきた!また行きたい。」等と普段の利用者の皆様からの声も聞かれるようになり、日常生活が戻ってきたことを実感しております。又、面会では、長くオンラインでの面会や窓越しの面会として制限してきましたが、面会室(※会議室を利用)にて対面の面会も可能となりまいた。又、希望があればお部屋(居室)を見て頂くことも可能としました。外出や外泊についても近隣の感染状況を確認しながらではありますが、可能となり、ご家族とゆっくり過ごせる機会も増えています。
一方で、感染予防については、職員一同、今後も十分に気を付けながら対応してまいりたいと思います。
〇短期入所・日中一時支援における障がい児の受入れ
和光園では今年度より障がい児の短期入所・日中一時支援の利用受入れを行うことになりました。地域で暮らす障がいのある方が、安心して生活できる場作りの一助となればとの思いから実施することとなりました。
(※但し施設が大人ようの構造となっていることもあり、中等部(13歳以上)の受入れとさせていただきます。)